帝國海軍の軽巡洋艦(4) 





川内級
  5,500級軽巡の第3グループであり、最終型である。今までとの最大の変更点は煙突の数である。当時の燃料事情から石炭の混焼率を高めるため、煙突が4本になっている。また高さも1番煙突が高くなっており、これは排煙を避けるためであった。

球磨級、長良級の経験を生かし、魚雷発射管の位置や第5砲塔の向きを変更している。

5,500t級軽巡はこれを加えて14隻となる。これら各艦は水雷戦隊の旗艦を務め、また用法の変化に伴い改良が加えられていった結果、太平洋戦争全期間を通じて第1線で戦いつづけた。
 
  
川内級の要目 (新造時) (開戦時)
基準排水量 5,170t 6,100t
全長(L) 162.1m
水線長(W.L) 158.5m
最大幅(B) 14.2m
主機 パーソンズ式衝動反動方ギヤードタービン4基4軸
(神通:ブラウン・カーチス式使用)
90,000馬力
速力(K.NT) 36.3ノット 33ノット
航続力 14ノット/5,000海里
武装 主砲 14p単装砲*7門
魚雷 61p連装発射管*4基 (川内)61p連装発射管*4基
(神通・那珂)61p4連装発射管*2基
高角砲 8p単装高角砲*2門
機銃 25o連装機銃*2基4門
13o4連装機銃*1基4門
航空兵装 1機
同型艦 3隻 川内・神通・那珂


(各艦の戦歴)