真珠湾攻撃
第1次攻撃隊の編成

 





●第1次攻撃隊の編成

水平爆撃隊編成
  [使用機:97式艦上攻撃機 49機]
    使用兵装   800kg徹甲爆弾  
攻撃目標   戦艦
  『赤城』所属機   15機   (損失機数:被弾 3機)
『加賀』所属機 14機 (損失機数:被弾 2機)
『蒼龍』所属機 10機 (損失機数:被弾 2機)
『飛龍』所属機 10機 (損失機数:被弾 1機)



雷撃隊編成
  [使用機:97式艦上攻撃機 40機]
    使用兵装   91式改2航空魚雷  
攻撃目標   戦艦・巡洋艦
  『赤城』所属機   12   (損失機数:被弾 5機)
『加賀』所属機 14機 (損失機数:損失 5機 被弾 5機)
『蒼龍』所属機 8機 (損失機数:被弾 1機)
『飛龍』所属機 8機 (損失機数:被弾 不明)



急降下爆撃隊編成
  [使用機:99式艦上爆撃機 51機]
    使用兵装   250kg陸用爆弾  
攻撃目標   フォード島航空基地   (17機・翔鶴所属機)
ヒッカム航空基地 ( 9機・翔鶴所属機)
ホイラー航空基地 (25機・瑞鶴所属機
  『翔鶴』所属機   26機   (損失機数:被弾 4機)
『瑞鶴』所属機 25機 (損失機数:被弾 不明)



制空隊編成
  [使用機:零式艦上戦闘機 43機]
    使用兵装   20mm・7.7mm機銃  
攻撃目標   フォード島航空基地
ヒッカム航空基地
  (18機・赤城&加賀所属機)
ホイラー航空基地
ハーバーズポイント航空基地
(14機・蒼龍&飛龍所属機)
カネオヘ航空基地 (11機・翔鶴&瑞鶴所属機)
『赤城』所属機 9機 (損失機数:損失 1機 被弾 3機)
『加賀』所属機 9機 (損失機数:損失 2機 被弾 2機)
『蒼龍』所属機 8機 (損失機数:被弾 2機)
『飛龍』所属機 6機 (損失機数:被弾 不明)
  『翔鶴』所属機   5機   (損失機数:被弾 1機)
『瑞鶴』所属機 6機 (損失機数:被弾 3機)



*資料によって多少機数が違うものがあります。いったいどれが本当なんでしょう。
 また損失機数は自爆機・行方不明機の合計としてあります。



●第1次攻撃隊の戦闘行程
 
午前3:10(午前7:40)
  第1次攻撃隊、攻撃展開下令
午前3:19(午前7:49)
全軍突撃下令『トトト・・・』のト連送。
第1次攻撃隊、攻撃開始。


   
当初計画では雷撃隊が一番最初に攻撃する予定であった(爆煙で目標の捕捉が難しくなる為)。
しかし米本土から輸送飛行中であったB17と遭遇してしまったため攻撃隊は奇襲攻撃から強襲攻撃に作戦変更することとなる。実際には米軍のレーダー員は攻撃隊をB17と勘違いした為、奇襲には気付いていなかったのだが・・・
奇襲作戦と強襲作戦では攻撃手段がまるで異なる。
奇襲作戦の場合、雷撃隊から攻撃する手順だったのは先に書いた通り。
だが強襲作戦の場合、まず敵の迎撃機に注意しなくてはならない。敵機を撃破する最良の手段は迎撃機が離陸する前に地上で撃破してしまう方法である。その為制空隊が敵迎撃機と戦い突破口を開きその隙に飛行場制圧任務の艦上爆撃機隊が爆撃を行う。その混乱に乗じて雷撃隊が戦艦群を攻撃する方法であった。
しかし敵機の迎撃なく、敵飛行場上空に突入した急降下爆撃隊の高橋少佐が最初に飛行場に対する攻撃を行ったのである。若干の混乱はあったものの成果にはあまり影響はなかった。
攻撃隊はオアフ島北方・カフク岬より侵入し、急降下爆撃隊は最初に島中央部のホイラー航空基地を攻撃、続いてフォード島航空基地・東部のカネオヘ航空基地を攻撃し、敵の迎撃機を出撃前に阻止しようとした。
水平爆撃隊・雷撃隊は西側から回り込む形で真珠湾軍港に殺到し、戦艦群に突入した。
アメリカ側の航空戦力陸海軍あわせて約600機であり、戦闘機は約200機であった。
しかし掩体壕に入れず、分散配置さえしていなかった為、急降下爆撃による攻撃は極めて有効であった。
その為第1次攻撃には迎撃機は殆ど出撃できなかった。